江戸時代のあせも治療

あせもは小さい子供から大人まで、暑い時期になると悩ませる皮膚疾患ですが、あせもの治療法は古くから様々な方法が考えられて使用されていたようです。
あせもの薬については、江戸時代の書記にも残されているようで、「はまぐりがいをやいてうどんの粉とまぜて布につつみ、ふるいかけてよし」と記されているのは江戸時代の女性の心得が記載されている「女用訓蒙図彙」です。「はまぐりの殻を焼き砕いて粉にし、うどんの粉と混ぜ合わせて布に包み、あせもにふりかけるとよい」という意味になります。
また「牡蠣の粉、あるいは葛の粉、または天花粉をすり、塗りたるがよし。かくのごとくすれば、夏はあせもを生ぜず」と残されているのが「小児必用養育草」で江戸時代の代表的な育児書です。あせもの治療には、牡蠣粉、葛粉、天花粉が効くとし使用されていたようです。
また、桃の葉の成分タンニンが、あせもや日焼けに効果があるとして、桃の葉を煎じお風呂にいれた「桃湯」やびわ、よもぎ、どくだみなどを煎じて薬湯としてあせも治療に用いられていたようです。
古くからあせもの改善にいいとされ、使用されていたようですが江戸時代にはまだ治療用としての粉なども売られていないため、自生するよもぎや桃の葉などを採取し治療薬として使用していたそうです。